企業概要と最近の業績
タメニー株式会社
当社は、人々の幸せな人生のきっかけ作りをサポートする企業です。
主力事業として、質の高い出会いを求める方々のための結婚相談所「パートナーエージェント」を運営しています。
また、お客様の希望に合わせた自由な結婚式をプロデュースする「スマ婚」というカジュアルウェディングサービスも展開しています。
婚活から結婚式、そしてその後の人生までをワンストップで支援することを目指し、多様なライフスタイルの実現に貢献しています。
最新の2026年3月期第1四半期の決算によりますと、売上高は16億700万円となり、前年の同じ時期に比べて12.3%の減少となりました。
利益面では、営業損失が1億4,000万円となり、前年の同じ時期の6,800万円の損失から赤字幅が拡大しています。
最終的な純損失も1億4,000万円を計上する結果となりました。
報告によれば、カジュアルウェディング事業は回復傾向にあるものの、主力の婚活事業において会員数の獲得に苦戦したことなどが、今回の厳しい業績の背景にあるとされています。
【参考文献】https://tameny.jp/
価値提案
タメニーは、結婚相手紹介サービスとカジュアルウェディングサービスを通して、人生の重要な節目を手厚くサポートしています。
独身者には成婚率の高さと豊富なデータベースによる安心感を、カップルには費用を抑えつつも満足度の高い結婚式を提供しています。
【理由】
従来の婚活サービスは高額だったり、結婚式も豪華志向で費用がかさみやすかったりする課題があったからです。
タメニーはこうしたニーズを捉え、「高い成婚率」と「カジュアルでリーズナブルな結婚式」を打ち出すことで、顧客が求める費用対効果を明確にしました。
これにより、単なる安さや手軽さだけでなく、「人生の重要イベントを成功させたい」という顧客の心理的なニーズにも応える独自の価値を確立しています。
主要活動
同社の主要活動は、婚活サービスにおける対面・オンラインカウンセリングと、カジュアルウェディングのプランニング・運営サポートです。
また、地方創生やQOL領域では、自治体と連携したイベントやサービスも展開しています。
【理由】
結婚や式典にまつわるサービスは「準備が煩雑で大変」というイメージが強いため、顧客の不安や手間を減らす手厚いサポートが求められてきたからです。
婚活から結婚式、さらには地域連携までワンストップで多様な選択肢を提供することで、顧客の負担を軽減する体制を作り上げています。
リソース
タメニーのリソースは、豊富な会員データベース、それを活用する専門スタッフ、全国規模のサロンネットワークです。
また、自治体との連携による地域リソースも強みとなっています。
【理由】
なぜこうしたリソースが整ったかというと、長年の婚活事業で蓄積されたデータとノウハウを活用しているからです。
さらに、地域活性化への要請が高まる中、積極的に自治体との連携を強化することで、時代のニーズに即したリソースを拡充しています。
パートナー
同社のパートナーは、結婚式場や広告代理店、自治体など多岐にわたります。
結婚式場との連携で挙式会場を確保し、自治体との連携では地方創生事業で協働しています。
【理由】
婚活やウェディングは多くのステークホルダーが関わるため、自社だけではカバーしきれない領域を補完する必要があるからです。
魅力ある総合サービスを提供するためには、各分野のパートナーとの協力が不可欠であり、特に地方事業では行政の支援が重要となります。
チャンネル
主なチャンネルは、自社ウェブサイト、オンライン広告、そして全国の直営サロンです。
オンラインでスピーディーに情報収集や予約ができる一方、直接相談できる実店舗を持つことで、幅広い顧客層にアプローチしています。
【理由】
婚活や結婚式はオンラインで手軽に情報を集めたいニーズと、実際に担当者と話し合いながら進めたいニーズの両方があるからです。
デジタルとリアルの両軸を使い分けることで、潜在顧客や地方在住の顧客にもスムーズにサービスを届けられます。
顧客との関係
同社は、対面・オンライン面談を通じた丁寧なカウンセリングと、契約後のスタッフによる定期的なフォローアップを重視しています。
【理由】
結婚相手の紹介や挙式の準備には細やかな相談や調整が欠かせないからです。
人生を左右する大きなイベントだからこそ、その場限りで終わらない継続的な関係性を築くことで、利用者の不安を解消し、安心してサービスを利用できる環境を提供しています。
顧客セグメント
顧客セグメントは、結婚を希望する独身者、低価格でシンプルな挙式を望むカップル、そして地方創生に関心を持つ自治体や団体です。
【理由】
婚活市場のニーズ拡大や挙式スタイルの多様化が進んでいるからです。
さらに、国や自治体が人口減少対策として婚活支援や地方定住を推進していることも、ターゲットセグメントの拡大につながっています。
収益の流れ
主な収益源は、婚活サービスの利用料、カジュアルウェディングの挙式プラン料金、自治体からの委託費です。
会員登録や成婚数に応じた料金設定で、利用者数に比例した安定収益を生み出すモデルとなっています。
【理由】
多角的な収益源を持つことで、景気や競合との価格競争に左右されにくい構造を目指しているからです。
結婚式プランや地方創生事業を並行して展開することで、リスクを分散し、売上の安定化を図っています。
コスト構造
主なコストは、人件費、マーケティング費用、施設運営費です。
特に、対面相談やサポートサービスを手厚く行うためには、専門スタッフの質と数を確保する必要があり、人件費が大きな割合を占めます。
【理由】
顧客との密なコミュニケーションがサービス成功のカギとなるため、人材への投資が不可欠だからです。
新たな顧客を獲得し成長を加速させるためには、マーケティング費用も重要な投資となります。
自己強化ループ
タメニーの自己強化ループは、成婚率の高さが新規会員を呼び込み、会員数の増加がマッチングの精度をさらに高めるという好循環です。
ウェディング事業でも、満足度の高い挙式が口コミやSNSで広まることで、新規顧客獲得につながります。
こうしたポジティブな評判が、企業のブランド力を高め、新たな顧客を呼び込む原動力となっています。
このループはIR資料でも重要視されるポイントであり、企業の成長戦略を後押しする要因です。
採用情報
初任給や採用倍率は公開されていませんが、婚活やウェディング、地方創生といった幅広い事業でスタッフを募集しています。
コミュニケーション力や柔軟な対応力が求められるため、興味がある方は公式ウェブサイトの採用情報を確認すると良いでしょう。
株式情報
株式会社タメニーの証券コードは6181です。
配当金は公表されていませんので、投資を検討する際は最新のIR資料を確認することをおすすめします。
株価は日々変動するため、証券会社や金融情報サイトで最新情報をチェックすることが大切です。
未来展望と注目ポイント
今後は、婚活サービスの契約率向上と入会単価の拡大が期待されます。
また、多様化する結婚式スタイルに対応する「ラフスタ」の訴求力を高め、市場での存在感を強めるでしょう。
地方創生ビジネスも社会課題と結びついた形で成長するポテンシャルがあり、自治体や民間企業との連携拡大が注目されます。
さらにIT化を進め、オンラインマッチングやバーチャルイベントなど、時代に合わせたサービス展開を加速できれば、長期的な収益アップにつながるでしょう。
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