企業概要と最近の業績
株式会社ハウス オブ ローゼ
ハウス オブ ローゼは、自然志向のスキンケアやボディケア製品、化粧品などを企画・開発・販売している会社です。
「肌にやさしいこと」を基本理念に、植物由来の成分などを配合した商品を展開しています。
全国の百貨店やショッピングセンターを中心に直営店を出店し、専門知識を持つスタッフによるカウンセリング販売を強みとしています。
また、リラクゼーションサロンの運営や、英国のブランド「ニールズヤード レメディーズ」の輸入販売も手がけています。
2026年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が45億20百万円（前年同期比3.8%増）、営業利益が2億50百万円（同15.2%増）、経常利益が2億80百万円（同14.8%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益が1億80百万円（同15.1%増）となり、増収増益でした。
人流の回復に伴い、主力の直営店舗への来店客数が増加したことが主な要因です。
特に、ロングセラー商品であるボディスクラブ「Oh!Baby」シリーズや、季節限定のスキンケア商品の販売が好調でした。
利益面では、増収効果に加え、広告宣伝費や店舗運営コストの効率的な管理も貢献しました。
価値提案
天然由来成分を使った高品質な化粧品を提供し、肌への負担を抑えつつ豊かな香りやテクスチャーにこだわることが、株式会社ハウス オブ ローゼの価値提案です。
この品質重視の姿勢は、顧客の安心や満足感につながり、リピーターを生み出す構造を作っています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、化粧品やスキンケアは肌トラブルの回避や健康維持が大前提となるため、信頼できる成分や確かな研究開発が必須だからです。
自社工場や研究チームを活用することで、「安心できる高品質」というブランドイメージを確立してきました。
主要活動
主要活動は、製品開発、製造、販売を一貫して行うことです。
自社工場での生産体制を整え、品質基準を厳格に保ちながら新製品の研究開発を進めています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、高品質を武器とする以上、外注だけではなく自社で安定的に生産品質を管理する必要があるからです。
販売現場の声をスピーディに開発部門へフィードバックすることで、顧客ニーズにあわせた改良や新製品投入を迅速に行う体制を確立しています。
リソース
自社工場と研究開発チーム、そして直営店ネットワークが大きな経営資源です。
【理由】
なぜそうなったのかというと、化粧品市場では新しさや科学的根拠が重要視されており、社内に研究機能を持つことで商品価値を高めることができるからです。
全国に展開している直営店ネットワークは、顧客と直接触れ合いながら製品の良さをアピールする場として活用されています。
パートナー
原材料供給業者、物流業者、広告代理店などと連携しています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、品質が命の化粧品である以上、原材料の安定供給や輸送の確実性が欠かせないからです。
また、認知度を広げるための広告戦略には専門的なノウハウが必要であり、広告代理店との協業も重要な要素になっています。
チャンネル
直営店、オンラインショップ、百貨店など多様な販売ルートを活用しています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、店舗での接客とネット販売の両輪を回すことで、幅広い顧客層にアプローチしやすくなり、売上の安定化につながるためです。
顧客との関係
定期購入プログラムや会員制ポイントシステムを導入し、長期的なコミュニケーションを育んでいます。
【理由】
なぜそうなったのかというと、化粧品の使用感や効果は長期利用で初めて実感されることも多く、「継続して使ってみよう」と思ってもらう仕組みが企業にとって重要だからです。
こうした取り組みによって顧客ロイヤルティを高め、安定的な売上を確保しています。
顧客セグメント
主に30代から50代の女性をターゲットとしていますが、近年は若年層にもアプローチする必要性が高まっています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、天然由来の高品質化粧品を好むのは比較的購買力のある層が中心でしたが、SNSなどで若い世代の美容意識も高くなっているためです。
今後はさらに幅広い年代に向けた商品展開やブランド訴求を進めると考えられます。
収益の流れ
主に化粧品の販売収入とオンライン販売手数料によって収益を得ています。
【理由】
なぜそうなったのかというと、インターネットでの情報収集や購買行動が一般化しており、「まずは通販で試してみたい」という消費者心理を取り込む戦略を進めているからです。
オンラインチャネルが伸びることで、全体の売上構造がよりバランスのとれた状態になりつつあります。
コスト構造
製造コスト、マーケティング費用、人件費などが中心です。
【理由】
なぜそうなったのかというと、クオリティを落とさず安定供給を続けるには、ある程度の固定費が必要だからです。
またブランドイメージを広げるためにマーケティングや広告宣伝への投資も行い、企業価値を高めるための重要な投資にもなっています。
自己強化ループ
新製品の開発やオンライン販売の強化は、売上の増加に直接結びついています。
売上が増えると研究開発やマーケティングに回せる資金が増えるため、さらに魅力的な商品を投入し、販促活動も充実させることが可能になります。
こうした流れがユーザーの満足度を高め、リピート率や口コミ効果を生むことで、企業のブランド力を高める好循環を生み出しているのです。
この自己強化ループが安定した利益確保につながり、今後の成長戦略を支える重要なポイントになっていると考えられます。
採用情報
初任給は月額22万円が設定されています。
年間休日は平均120日と働きやすい環境をめざしており、ワークライフバランスを重視したい方にとっては魅力的といえます。
採用倍率はおよそ10倍とされているため、一定の競争率がありますが、安定成長を続ける会社でキャリアを築きたいという方に人気が高まっています。
株式情報
銘柄は株式会社ハウス オブ ローゼで、証券コードは7506です。
現在の配当金は年間1株あたり50円です。
1株当たり株価は3,000円（2025年2月24日時点）で推移しており、投資家にとっては堅実な配当が魅力の一つといえます。
今後の成長性と安定性の両方に期待を寄せる株主も多く、今後の動向が注目されています。
未来展望と注目ポイント
今後は若年層を取り込むためのマーケティング施策が欠かせないと予想されます。
SNSを活用した口コミ戦略やインフルエンサーとの連携が強化されれば、新たなファン層を取り込みやすくなると考えられます。
またオンライン販売チャネルが伸びていることを踏まえ、利便性向上やサービスの充実をさらに推し進める可能性も高いです。
長期的には海外市場への展開や異業種とのコラボレーションも期待されており、ブランド認知度を高めるチャンスが広がっています。
すでにIR資料などで示されている成長戦略を着実に実行できれば、安定した企業価値の向上が見込まれます。
今後もビジネスモデルの進化とマーケティング戦略の変化に注目していきたいところです。
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