株式会社GameWithのビジネスモデルと成長戦略を徹底解説

企業概要と最近の業績

株式会社GameWith

当社は「ゲームをより楽しめる世界を創る」という企業理念のもと、ゲームに関する多様なサービスを展開しています。

主力事業は、月間数千万人が利用する日本最大級のゲーム攻略メディア「GameWith」の運営です。

その他、eスポーツチームの運営や所属タレントによる動画配信を行う「eスポーツ・エンタメ事業」、NFTゲームや光回線サービスなどを手掛ける「新規事業」も展開しています。

ゲーム攻略情報の提供から始まり、現在ではゲームを取り巻くあらゆる環境をサポートする総合的なゲーム関連事業会社へと事業を拡大しています。

2025年7月に発表された2025年5月期の通期決算によりますと、売上高は34億5,100万円で、前の期に比べて1.3%の減収となりました。

利益面では、営業損失が1億9,600万円、経常損失が2億700万円となり、共に前の期（それぞれ6,700万円、4,500万円の黒字）から赤字に転落しました。

最終的な純損失は2億3,500万円でしたが、前の期の3億4,700万円の純損失からは赤字幅が縮小しています。

この業績は、主力のメディア事業が広告市況の悪化などの影響を受けて不振だったことが主な要因です。

一方で、eスポーツ・エンタメ事業やNFT関連の新規事業は成長を続けています。

【参考文献】https://gamewith.co.jp/

価値提案
ゲームをプレイするうえで必要な攻略情報や役立つサービスを、幅広いユーザーにわかりやすく提供することを大切にしています。
スマートフォン向けゲームが普及するなか、攻略動画や記事へのアクセスが一気に増えたことから、信頼性の高い情報を集約し提供することが強みになりました。
【理由】
ゲームが日常的な娯楽として定着するにつれ、「どうすればもっと上手に遊べるのか」を知りたいユーザーが増加し、正確かつ迅速な情報に対するニーズが高まったからです。
主要活動
信頼できるゲーム攻略記事の制作、プロeスポーツチームの運営、新たなサービスの開発などが中心です。
攻略記事は多種多様なジャンルに対応しており、編集チームが日々ゲームの更新情報を追いかけています。
【理由】
コンテンツの質を保つためには専門知識を持つ人材と継続的なリサーチが欠かせず、特に競合他社との差別化を図るには独自の攻略ノウハウが必要とされたからです。
リソース
ゲーム分野に精通した編集チーム、プロのeスポーツ選手、そしてユーザーが集まるオンラインコミュニティが挙げられます。

【理由】
攻略情報の正確性と即時性を支えるためにはゲーム知識やスキルが必須であり、さらに人気のあるeスポーツチームがいることで認知度やブランド力を高められるという狙いがあります。
パートナー
ゲーム開発会社、広告主、回線事業会社などが協力関係にあります。
【理由】
広告ビジネスにおいては企業やゲームタイトルからの出稿が重要で、さらに新規事業の光回線サービスでは通信事業者との提携が必須となるためです。
こうした協力関係が成長の土台になっています。
チャンネル
自社ウェブサイトやSNS、動画配信プラットフォームなどを活用してユーザーへ情報を届けています。
【理由】
スマートフォンの普及によりユーザーが複数のサービスを使い分けるようになり、攻略サイトだけでなく動画やSNSでの情報発信も欠かせなくなったためです。
顧客との関係
大会やイベントの開催、攻略記事のコメント欄でのコミュニケーションなど、多様な接点を大切にしています。
【理由】
ゲーム攻略情報はユーザー同士の交流を通じてさらに詳しくなることが多く、コミュニティ形成がブランド価値向上に直結するからです。
顧客セグメント
ゲームを遊ぶ人なら誰でもターゲットになりますが、特にスマートフォンゲーム愛好者、eスポーツファン、さらにNFTゲームなど新技術に関心を持つユーザー層が重要です。
【理由】
ゲーム分野が細分化されるなかで、攻略・対戦・投資といった多彩な楽しみ方に応じた情報が求められ、幅広いユーザーを取り込む戦略が必要になったからです。
収益の流れ
メディア事業での広告収入、プロチームやイベント運営に伴うスポンサー収入、新規事業のNFTゲームや光回線サービスなどからの売上が挙げられます。
【理由】
広告依存だけではリスクが高いため、複数の収益源を確保し安定した事業基盤を築く必要があると判断されたからです。
コスト構造
編集チームやプロ選手など人件費のほか、質の高いコンテンツ作成のための制作費、eスポーツチームの運営費、さらに新事業への投資などがかかっています。
【理由】
競合が激化するなかでより専門性の高い人材や先行投資が不可欠となり、コストが増えやすい構造になっているからです。