企業概要と最近の業績
オルガノ株式会社
オルガノ株式会社は、水処理の総合エンジニアリング会社です。
主力事業は、半導体や電子部品の製造に不可欠な「超純水」を製造するプラントや、発電所などで使われる純水製造システム、そして工場の排水処理設備などを、設計から建設、メンテナンスまで一貫して提供しています。
また、水処理で使われるイオン交換樹脂やろ過フィルターなどの機能製品の製造・販売や、水質分析、コンサルティングといったサービスも手掛けています。
「水の総合的な専門家」として、国内外の幅広い産業の発展と、水環境の保全に貢献している企業です。
2025年7月29日に発表された最新の決算によりますと、2026年3月期第1四半期の連結売上高は434億43百万円となり、前年の同じ時期に比べて26.0%増加しました。
受注高も556億45百万円と、前年同期比で64.6%の大幅な増加を記録しています。
本業の儲けを示す営業利益は45億28百万円(同130.6%増)、経常利益は46億43百万円(同112.5%増)となり、大幅な増収増益を達成しました。
これは、主力の水処理エンジニアリング事業において、国内外の半導体業界向けの大型案件が業績を力強く牽引したことによるものです。
価値提案
株式会社オルガノの価値提案は、高品質な水処理技術を通じて顧客の生産活動を支援し、環境負荷の低減にも貢献することです。
高度なろ過技術や超純水製造技術を組み合わせ、産業や公共施設で必要とされるクリーンな水環境を実現します。
その結果、生産設備の稼働効率や製品の品質向上が見込まれ、省エネや廃水削減にも役立つのが強みです。
【理由】
顧客からは安定した水質を維持しながら、環境対策も同時に行いたいという要望が増えています。
そこで長年培ったノウハウを活かし、純水や超純水などさまざまなレベルでの水処理を提案することで、高い付加価値を提供するビジネスモデルが形成されました。
主要活動
製品開発やプラント設計、施工に加え、メンテナンス、サポートが大きな柱です。
水処理装置やろ過膜などの開発を進める一方、受注後の建設工事では、安全基準の徹底や短工期の実現を重視しています。
また、設備導入後の定期点検や装置の更新、消耗品の提供などが顧客との長い信頼関係に直結し、リピート受注や追加サービスの提案につながっています。
【理由】
高度化する顧客ニーズにワンストップで応えるためには、プラント納入だけでなく、稼働後のサポート体制を整えることが重要です。
これにより、水処理環境の安定化を継続的に支えることができ、顧客満足度が高まる好循環を生み出しています。
リソース
自社が保有する高度な水処理技術と、専門知識を持つ人材が核となります。
長期にわたって蓄積してきたノウハウや、特殊な濾過膜や樹脂などの開発技術が強みです。
また、開発、施工、メンテナンスまでを一貫して行う体制は、他社と比較して柔軟かつ迅速にプロジェクトを進められる点で優位に立っています。
【理由】
長期的な研究開発投資と、施工現場の経験を併せ持つことで、他社が模倣しにくい独自の技術資産が育まれました。
結果として、新製品や新サービスの開発スピードも高まり、顧客要望に対応しやすくなっています。
パートナー
水処理装置の部材供給企業や、薬品、メンブレンなどのメーカー、そして大学や研究機関などが挙げられます。
最先端の研究成果を取り入れたり、部品供給の安定化を図ったりすることで、製品品質と納期管理の両方を向上させています。
【理由】
顧客に最適な水処理ソリューションを提供するためには、幅広い領域の専門知識や技術が必要です。
自社だけではカバーしきれない部分を補うパートナーとの協力関係があるからこそ、多彩なニーズに対応可能となっています。
チャンネル
自社の営業担当が直接アプローチする方法に加え、代理店やオンラインでの情報提供も行っています。
大規模プラントではコンサルティングを通じて顧客課題を深掘りし、中小規模の案件では代理店やオンライン問い合わせを活用してアプローチするなど、多面的なチャンネル展開が特徴です。
【理由】
水処理設備を必要とする業界や企業の規模は多岐にわたります。
それぞれに合った販売経路を用意しなければ、機会損失が生じるため、顧客接点を増やしているのです。
顧客との関係
長期のメンテナンス契約やアフターサービスにより、強固な関係を築いています。
水処理設備は一度導入すると長期間使うものが多く、定期的な点検や部品交換が欠かせません。
このサポートが顧客満足度を向上させる要因となり、新規案件や追加発注にもつながっています。
【理由】
水処理は工場や施設の稼働に直結する重要インフラです。
ひとたびトラブルが起きれば、生産性が大きく下がるため、顧客は信頼できるパートナーを求めます。
そこで導入後のフォローが手厚いと、安心感が高まり、リピーターや紹介が増えやすいのです。
顧客セグメント
電子部品や化学、素材、機械、食品、飲料、医薬品、化粧品など、多様な産業に広くサービスを提供しています。
加えて、病院や福祉施設、学校や研究所、エネルギー関連、さらには公共の上下水道施設などへの対応も行っています。
【理由】
水質管理の重要性は業種を問わず高まっており、各セグメントの要望に応えることで、リスク分散と売上拡大の両方が可能になります。
企業としては特定分野に依存せず、幅広い産業にサービスを展開することで、安定した事業基盤を築いています。
収益の流れ
プラントなどの大型設備や関連商品の販売収益に加え、メンテナンス契約からの定期的な収入も大きな柱です。
機能商品事業ではフィルターや薬品などの消耗品の売り上げもあるため、ストック型とフロー型の両方から収益を得ています。
【理由】
大型設備の導入だけでは、景気や業界動向の影響を受けやすいです。
そこでメンテナンスや消耗品の定期販売を組み合わせることで、安定的な収益モデルを確立し、事業リスクを分散しているのです。
コスト構造
研究開発や設備製造にかかる費用が大きい一方、販売やマーケティング、アフターサービスのコストも無視できません。
特に人件費は水処理技術やメンテナンスにおける専門家が多いため、重要なコスト要因です。
【理由】
高度な水処理技術を維持し続けるには、研究開発投資が欠かせず、新製品を常に市場へ投入するためのコストが発生します。
また、専門知識を持つ技術者を育成、雇用することで、顧客満足度を高める一方、必然的に人件費が増えるという構造が成り立っています。
自己強化ループ
株式会社オルガノでは、プラント導入後のメンテナンスで顧客から得られた改善要望をもとに、新たな装置や機能商品を開発していくフィードバックループが確立されています。
こうした情報が蓄積されることで、さらに高性能で使いやすい水処理技術を生み出す土台となり、新たな受注機会につながります。
さらに幅広い業種の顧客を持つため、それぞれの業種特有の課題が集約され、その解決策が次の製品開発に活用されるのです。
その結果、技術力が向上して製品ラインアップが強化され、多様な分野のニーズにも素早く対応できるという好循環が生まれています。
この一連の流れが企業全体の競争力を押し上げ、長期にわたり継続的な成長をサポートする仕組みとなっています。
採用情報
初任給や年間休日、採用倍率といった具体的な数字は現時点では公表されていないようです。
ただし、幅広い技術領域と事業分野を持つ企業であることから、専門性を生かしたキャリアを形成しやすい環境が整っていると考えられます。
就職情報サイトや企業の公式ページを確認すると、水処理技術や環境関連ビジネスに関心のある方に向けた採用情報が発信されることが多いようです。
株式情報
銘柄名は株式会社オルガノで、証券コードは6368です。
配当金や1株当たり株価は現時点では具体的に公開されていません。
投資を検討する際には、最新のIR資料や証券会社の情報を合わせて確認することをおすすめします。
同社は安定した水処理需要に加え、環境意識の高まりによる追い風が期待できるため、市場からも注目を集めやすい傾向にあるようです。
未来展望と注目ポイント
株式会社オルガノは、水処理技術のさらなる高度化だけでなく、多角化も進めることで、さまざまな業界の課題解決をサポートする方向へ舵を切っています。
たとえば、今後ますます求められる省エネやカーボンニュートラルの取り組みに合わせて、省エネルギー型の水処理設備を開発すれば、市場のニーズを大きく取り込める可能性があります。
また、医薬品や食品など、極めて高い水質が求められる分野へ展開することで、収益率の向上も見込まれています。
さらに、国内にとどまらず、海外の成長市場へ積極的に進出すれば、新たな拡大余地が期待できるでしょう。
環境規制の強化やSDGsの普及も後押しとなり、水処理への投資は今後も増えると考えられます。
こうした追い風のなかで、同社が技術革新やグローバル展開を実現し、社会に貢献し続けられるかが今後の注目ポイントです。



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