企業概要と最近の業績
東建コーポレーション株式会社
【全体の業績】
東建コーポレーション株式会社は、土地所有者に対する高層耐火建築や賃貸マンションなどの建築企画・設計・施工を手掛ける建設事業と、入居者募集から建物管理までを一貫して提供する不動産事業を展開している総合建設不動産企業です。
同社は「土地活用」に特化した独自の営業システムと強固なネットワークを強みとし、自社開発の賃貸住宅ブランド「シェル・ル・ルーヴル」や「高耐震・高耐久建築」など、時代のニーズに合わせた高品質な建築物を提案・施工することで高い市場支持を獲得しています。
さらに、自社管理物件の入居率維持を図る仲介ネットワークの拡充や、不動産賃貸保証サービスといった関連事業も含めた多角的な展開により、景気変動に強い安定した経営基盤を構築しています。
このような強固な事業基盤のもと、最新の2026年4月期通期連結業績は極めて堅調に推移し、売上高は3450億2000万円(前期比5.8%増)、営業利益は162億1500万円(前期比22.4%増)、経常利益は171億800万円(前期比20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は112億4000万円(前期比18.6%増)となり、大幅な増収増益を達成いたしました。
この業績拡大の背景には、主力である建設事業において土地活用需要を確実に捕捉し、受注高および手持ち工事の施工進捗が順調に推移したことがあります。
加えて、資材価格や労務費の上昇に対して徹底した原価管理を推進したことや、不動産賃貸事業における管理物件の入居率が高水準で維持されたことが収益性を大きく押し上げる要因となりました。
【参考文献】https://www.token.co.jp/ir/
価値提案
東建コーポレーションの提供する価値は、土地所有者と入居者の双方に向けた強力なソリューションです。
土地所有者であるオーナーに対しては、最長35年間の長期安定家賃保障を可能にする35年一括借り上げシステムを提供し、相続税対策や空室リスク回避のニーズに応えています。
一方で、実際に入居する人々に対しては、自社開発のオリジナル高耐震構造ブランドであるシェルル(ShellLe)に代表される、安全性と防音性の高い高品質な住環境を提供しています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、高齢化を背景に資産家層の長期的な不動産運用に対する安心感の担保が不可避であり、それを実現するためには入居者から選ばれ続ける防災・防音性能の高い物件が必要だからです。
なぜそうなっているのかというと、高齢化を背景に資産家層の長期的な不動産運用に対する安心感の担保が不可避であり、それを実現するためには入居者から選ばれ続ける防災・防音性能の高い物件が必要だからです。
実際に、この入居者ファーストの物件開発が奏功し、2024年4月末時点において管理物件入居率98.0パーセント超という極めて高い水準を維持しており、オーナーへの価値提案を強力に裏付ける結果となっています。
主要活動
同社の事業活動は、土地活用を提案する建築営業から、高耐震アパートの設計と施工、そして物件完成後の管理と入居者募集までを広範囲にカバーしています。
さらに大きな特徴として、子会社であるナスラック株式会社においてシステムキッチンなどの住宅設備を自社で製造している点が挙げられます。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、外部企業への依存を極力減らすことで、建築品質の維持とコストコントロールを徹底し、完成後も高い稼働率を保ち続ける必要があるためです。
なぜそうなっているのかというと、外部企業への依存を極力減らすことで、建築品質の維持とコストコントロールを徹底し、完成後も高い稼働率を保ち続ける必要があるためです。
そのため、地主や資産家に対する泥臭い直接の訪問営業活動を推進し、潜在的なニーズを発掘しています。
建設後は、自社グループで展開する全国1,000店舗超の賃貸仲介ネットワークであるホームメイトを活用し、即座に入居者を集めるという一連の活動を自社内で見事に完結させています。
リソース
東建コーポレーションの事業を支える最も重要な経営資源は、2024年4月30日時点の連結従業員数5,781名という強固な組織力です。
さらに、自社グループ内で建築から管理までをカバーするインフラ設備も充実しています。
例えば、月間で数千万回の閲覧数を誇る地域および施設情報ウェブポータルのホームメイト・リサーチは、集客の要となる非常に強力なデジタル資産です。
また、システムキッチンやステンレス家具を一貫生産するナスラック千葉工場や鎌ヶ谷工場などの国内製造拠点というハード面の資産も有しています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、建築資材の製造からエンドユーザーの集客メディアまでを自社リソースとして強固に抱え込むことで、利益率の低下を防ぎ、外部環境に左右されない安定したサプライチェーンを確立するためです。
なぜそうなっているのかというと、建築資材の製造からエンドユーザーの集客メディアまでを自社リソースとして強固に抱え込むことで、利益率の低下を防ぎ、外部環境に左右されない安定したサプライチェーンを確立するためです。
パートナー
同社は自社グループの資源を最大限に活用しつつも、全国規模での事業展開を円滑に進めるために多くの外部パートナーと強固な関係を築いています。
その代表例が、全国の施工現場における品質や安全管理を下支えする優良な協力施工業者の組織である東建協力会です。
また、自社直営店舗だけではカバーしきれないエリアでの賃貸仲介力を補強するため、ホームメイトFC加盟店というフランチャイズ業者とも連携しています。
さらに、自社で製造していない住宅設備や一部の資材については、外部大手建材メーカーと継続的な取引関係を結んで供給を安定させています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、自社の高い基準を満たす施工ラインと集客網を効率的に全国へ張り巡らせるためには、それぞれの地域に根ざした専門工事会社や不動産仲介業者の協力が不可欠だからです。
なぜそうなっているのかというと、自社の高い基準を満たす施工ラインと集客網を効率的に全国へ張り巡らせるためには、それぞれの地域に根ざした専門工事会社や不動産仲介業者の協力が不可欠だからです。
チャンネル
顧客に価値を届けるための販売経路であるチャンネルは、用途に合わせて対面とデジタルを最適に組み合わせて構築されています。
高額な投資となる土地活用の提案においては、自社の建築営業社員による直接的な対面訪問営業を主力としています。
一方で、賃貸物件を探す一般の入居者に対しては、全国の直営仲介店舗であるホームメイトと、自社で運営するウェブポータルサイトのホームメイト・リサーチを活用したマルチチャネル集客を強力に展開しています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、地主との建築請負契約には深い信頼構築が求められる対面営業が必須であるのに対し、入居者集客にはインターネットと実店舗を融合させた情報発信が最も効率的だからです。
なぜそうなっているのかというと、地主との建築請負契約には深い信頼構築が求められる対面営業が必須であるのに対し、入居者集客にはインターネットと実店舗を融合させた情報発信が最も効率的だからです。
これらの集客チャンネルが機能した結果、2024年4月期における不動産賃貸事業の売上高は1,848億40百万円に達し、全体の過半数を占める巨大な収益源となっています。
顧客との関係
東建コーポレーションは、顧客と長期にわたる継続的なパートナーシップを築くことに全力を注いでいます。
アパートやマンションを建築した土地所有者とは、最長35年間の家賃収入を保証する35年一括借り上げシステムを通じて、建物の管理業務を長期で受託します。
また、実際に入居する人々に対しては、24時間365日体制でトラブルに迅速に対応する東建入居者サポートセンターを設置し、安心できる暮らしをサポートしています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、建物を建てて終わりという単発の取引ではなく、長期的な管理を通じて毎月安定した手数料を得るとともに、将来の物件の修繕や建て替えの需要を自社で確実に取り込むためです。
なぜそうなっているのかというと、建物を建てて終わりという単発の取引ではなく、長期的な管理を通じて毎月安定した手数料を得るとともに、将来の物件の修繕や建て替えの需要を自社で確実に取り込むためです。
さらに、管理物件の定期点検や長期修繕提案を欠かさず行うことで、オーナーの大切な資産を守り抜く強固な関係性を長期にわたって維持しています。
顧客セグメント
同社がターゲットとする顧客層は、土地活用を必要とするオーナー層と、賃貸住宅を求める入居者層の二つに大別されます。
オーナー層の主なターゲットは、農地や未利用の土地を保有する三大都市圏および地方主要都市の50代から80代の個人地主や資産家です。
一方で入居者層のターゲットは、利便性や安全性を重視する都市部および郊外の単身者やファミリー層です。
さらに、法人向け社宅斡旋サービスの契約を結ぶ多数の一般企業も重要な顧客セグメントに含まれます。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、税制の改正などに伴い相続税対策や固定資産税の負担軽減を求める地主の切実なニーズと、良質な住環境を求める賃貸ユーザーの巨大な需要を直接マッチングさせることで、事業の基盤が強固に確立されるからです。
なぜそうなっているのかというと、税制の改正などに伴い相続税対策や固定資産税の負担軽減を求める地主の切実なニーズと、良質な住環境を求める賃貸ユーザーの巨大な需要を直接マッチングさせることで、事業の基盤が強固に確立されるからです。
収益の流れ
同社の収益構造は、単発の売り上げとなるフロー収益と、継続的に積み上がるストック収益の二輪駆動となっています。
まず、アパートやマンションの建築請負工事によって大規模なフロー収益を獲得します。
建物が完成した後は、サブリースによる転貸賃料や賃貸管理手数料を中心としたストック収益が毎月確実に入ってくる仕組みです。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、外部の景気動向や金利の変動に影響されやすい建築請負事業の波を、一度建てれば長期にわたって安定して入る不動産賃貸事業の収益でカバーし、企業全体のリスクを分散させるためです。
なぜそうなっているのかというと、外部の景気動向や金利の変動に影響されやすい建築請負事業の波を、一度建てれば長期にわたって安定して入る不動産賃貸事業の収益でカバーし、企業全体のリスクを分散させるためです。
実際の2024年4月期連結売上高を見ると、ストック収益である不動産賃貸事業が1,848億40百万円で全体の56.2パーセントを占めており、フロー収益である建設事業の1,385億39百万円を大きく上回る盤石な体制となっています。
コスト構造
東建コーポレーションのコスト構造は、大きく分けて建設事業に関わる売上原価と、営業や集客に関わる販売管理費から成り立っています。
建築資材費や自社施工の人件費などが売上原価となりますが、2024年4月期の連結売上原価率は約81.5パーセントとなっています。
一方で、営業社員のモチベーションを高めるためのインセンティブ給与や、ホームメイトの認知度を向上させるための広告宣伝費が含まれる販管費率は、同期間で約14.6パーセントにコントロールされています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと、子会社のナスラックを通じた資材の内製化によって建築原価の圧縮を図る一方で、成果を出した営業担当者への還元やブランド戦略には惜しみなく資金を投じ、さらなる受注拡大を狙っているからです。
なぜそうなっているのかというと、子会社のナスラックを通じた資材の内製化によって建築原価の圧縮を図る一方で、成果を出した営業担当者への還元やブランド戦略には惜しみなく資金を投じ、さらなる受注拡大を狙っているからです。
自己強化ループ
東建コーポレーションのビジネスには、一度動き出すと事業の成長が自動的に加速していく強力な自己強化ループが組み込まれています。
この好循環の第一歩は、営業社員が土地所有者に土地活用を提案し、高耐震アパートの建設を受注することから始まります。
建物が完成すると、直ちに全国のホームメイト店舗やウェブ媒体を通じて入居者を募集し、高い稼働率を実現します。
物件が満室に近づくことで、オーナーに対して約束した35年間のサブリース賃料が毎月安定して支払われ、オーナーからの信頼と満足度が劇的に向上します。
この高まった信頼感が、同じオーナーからの追加の建築受注や、知人である他の地主の紹介といった新たな建設受注へと繋がり、再び最初のステップへと戻る巨大な循環が生まれています。
このループが実際に回っていることは、2024年4月末時点で管理物件の入居率が98.0パーセント超という驚異的な数値を維持していることから証明されます。
さらに、不動産賃貸事業の売上高が2022年4月期の1,750億円超から2024年4月期の1,848億40百万円へと着実に拡大している事実も、この好循環が止まることなく回り続けていることを明確に示しています。
採用情報
就職活動生や求職者に向けた採用情報について、公表されているデータをもとに解説します。
2024年度実績における大学卒の新卒初任給は、職種によって異なります。
建築営業職は地域手当などを含めて月給263,000円から278,000円程度となっており、これに加えて成果に応じた業績給やインセンティブが支給されます。
施工管理職や設計職の大学卒初任給は月給240,000円から250,000円程度、仲介営業職や事務職は月給210,000円から230,000円程度です。
2024年度における年間休日総数は123日確保されています。
休日制度は建築営業や技術職、本社勤務の場合は原則として土日祝日が休みの週休2日制ですが、賃貸仲介店舗の勤務では水曜定休のシフト制週休2日制が採用されています。
直近の採用実績としては、2022年度から2024年度にかけて毎年150名から200名規模の採用が行われており、2024年度の男女比は男性が約65パーセント、女性が約35パーセントでした。
有価証券報告書によると、2024年4月30日時点での単体従業員の平均勤続年数は8.4年であり、平均年間給与は8,542,884円と高い水準を誇っています。
公式な採用倍率は公表されていませんが、就職情報サイトでのエントリー状況から一定の競争がある状況です。
同社が求める人物像は、高い目標に挑む情熱とバイタリティを持ち、相手の立場に立って誠実に対話ができる人材とされています。
株式情報
投資家向けの基本的な株式情報についてまとめます。
東建コーポレーションの証券コードは1766であり、東京証券取引所のプライム市場および名古屋証券取引所のプレミア市場に上場しています。
株式の売買単位となる単元株数は100株に設定されており、会社の業績を総括する本決算の決算期は毎年4月となっています。
株主への利益還元について、同社は連結配当性向30パーセントから40パーセントを目安とする配当方針を掲げています。
将来の事業展開や経営体質を強化するための内部留保をしっかりと確保しつつ、継続的かつ安定的な利益還元を行う考え方を基本としています。
株価の水準については、2026年2月時点でおよそ10,000円から12,000円台で推移しています。
単元株数が100株であるため、同社の株式を購入するための最低投資金額の目安はおよそ100万円から120万円程度となります。
数値は変動するため、実際の投資判断を行われる際は、最新の情報を投資家ご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
未来展望と注目ポイント
最後に、東建コーポレーションの今後の成長戦略や未来の注目ポイントについて解説します。
同社は今後の方向性を示す東建グループ中期経営計画において、連結売上高3,500億円の早期達成という力強い数値目標を掲げています。
あわせて、連結営業利益150億円以上、連結自己資本利益率であるROEを10パーセント以上で安定維持するという利益重視の姿勢も鮮明にしています。
この目標を達成するための重要な成長ドライバーとして位置付けられているのが、環境配慮型アパートであるシェルルTPVなどの受注拡大です。
省エネルギー住宅への社会的な関心が高まる中、この分野でのシェア拡大がさらなる収益基盤の強化に繋がると会社の計画に示されています。
また、積極的な設備投資の方針も打ち出しており、子会社であるナスラックの各工場に対して、生産効率を高めるためのロボットや自動化設備への投資を年間数十億円規模で継続する計画です。
さらに、営業活動を支援するデジタルシステムの導入や基幹システムの刷新にも継続的に資金を投じ、組織全体の生産性を底上げしていく構えです。
長期的なビジョンとして、経営陣は建設と不動産管理が融合した高収益企業として100年企業を目指すことを公表しており、独自のビジネスモデルに磨きをかけながら確かな成長軌道を描き続ける歩みに今後も注目が集まります。


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