企業概要と最近の業績
マサル株式会社
【全体の業績】
マサル株式会社は、大型ビルやマンション、公共施設などの建築物におけるシーリング防水工事や各種防水工事、外壁補修工事を手掛ける防水・補修の専門工事企業です。
同社は長年培ってきた高度な施工技術と徹底した品質管理体制を強みとしており、建物の長寿命化や防災・減災ニーズに対応する防水・補修業界のパイオニアとして確固たるポジションを確立しています。
こうした堅実な事業基盤のもと、最新の2026年9月期通期連結業績は順調に推移し、売上高は82億4000万円(前期比6.5%増)、営業利益は6億1000万円(前期比18.4%増)、経常利益は6億4000万円(前期比17.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億3000万円(前期比15.1%増)となり、増収増益を達成いたしました。
この業績向上をもたらした主な要因としては、首都圏を中心とした大規模再開発案件や既存建物の改修・補修工事の需要が堅調に推移し、手持ち工事の施工が円滑に進展したことが挙げられます。
さらに、資材価格や労務費の高騰といった外部環境の課題に対し、現場における徹底した施工効率化や原価管理の推進、適切な追加変更手続の徹底を着実に実行したことが、全体の利益率を押し上げる結果となりました。
【参考文献】https://www.masaru-co.jp/ir/
価値提案
株式会社マサルは超高層建築物や特殊建築に対応する高精度なシーリング工事や防水工事を提供しています。
また建築物の長寿命化を実現する高品質な外壁改修ソリューションを展開しています。
六本木ヒルズや麻布台ヒルズあるいは渋谷スクランブルスクエアなどの超高層ランドマークにおける圧倒的な施工実績が同社の強みです。
施工後の長期的品質保証体制と自社専任の施工管理技術者による二重の施工品質チェック体制により確実な施工を実現しています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと建築物の水漏れや劣化を防ぐシーリング技術は施工品質のブレが建物全体の寿命を左右するためゼネコンやビルオーナーは低価格よりも絶対に雨漏りさせない実績と品質を最優先するためです。
なぜそうなっているのかというと建築物の水漏れや劣化を防ぐシーリング技術は施工品質のブレが建物全体の寿命を左右するためゼネコンやビルオーナーは低価格よりも絶対に雨漏りさせない実績と品質を最優先するためです。
これにより株式会社マサルは他社との価格競争に巻き込まれにくい独自の地位を確立しています。
主要活動
株式会社マサルの主要活動はゼネコンからの新築工事受託およびビルオーナーや管理組合からの直請けや一次請け改修工事の施工管理です。
年間施工件数2000件以上の現場統括管理を行い工程や安全や品質や原価の総括管理を担っています。
現場においては非破壊診断機器やドローンを活用した外壁事前調査活動も推進しています。
また施工代理店向けに施工技術研修センターでの技術指導や標準化活動を実施し全体の品質向上に努めています。
【理由】
なぜそうなったのかというと株式会社マサル自身は職人を直接雇用する直接施工主体ではなく高度な工程管理と施工品質管理に特化することで固定費リスクを抑えつつ大規模現場を動かすためです。
なぜそうなったのかというと株式会社マサル自身は職人を直接雇用する直接施工主体ではなく高度な工程管理と施工品質管理に特化することで固定費リスクを抑えつつ大規模現場を動かすためです。
この仕組みにより建設業界特有の景気変動リスクを和らげる効果が期待されます。
リソース
株式会社マサルの最大の経営資源は国家資格を保有する多数の施工管理スタッフと自社独自の施工技術ノウハウです。
2025年9月末時点で1級建築施工管理技士の保有者数は100名を超えており高度な施工体制を支えています。
また創業した1957年以来長年にわたって蓄積されたシーリング施工技術マニュアルや工法特許も重要な資産です。
さらに東京都港区芝浦にある本社ビル内には研修プラットフォームが整備されており技術者の継続的な育成が行われています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと施工管理技士資格者の存在がゼネコンからの大型工事受注における必須条件である特定建設業許可および技術者配置義務を満たす上で不可欠な経営資源となるためです。
なぜそうなっているのかというと施工管理技士資格者の存在がゼネコンからの大型工事受注における必須条件である特定建設業許可および技術者配置義務を満たす上で不可欠な経営資源となるためです。
有資格者を多数抱えることで大規模かつ難易度の高い工事を安定して受注できる基盤が整っています。
パートナー
株式会社マサルにおけるビジネスの根幹を支えているのは強固なパートナーシップです。
主要な得意先であるゼネコンには鹿島建設株式会社や清水建設株式会社あるいは大成建設株式会社や株式会社竹中工務店や株式会社長谷工コーポレーションなどが名を連ねています。
また実際の施工を担う専属協力業者組織として約100社および職人約1000名規模を擁するマサル会を組織しています。
さらに資材の調達先としては信越化学工業株式会社や横浜ゴム株式会社やサンスター技研株式会社といった主要化学メーカーと連携しています。
【理由】
なぜそうなったのかというと繁忙期の施工ラインを確保するためには一般的な野良職人へのスポット外注ではなく理念と品質基準を共有する専属パートナーネットワークが不可欠なためです。
なぜそうなったのかというと繁忙期の施工ラインを確保するためには一般的な野良職人へのスポット外注ではなく理念と品質基準を共有する専属パートナーネットワークが不可欠なためです。
信頼できるパートナー企業との協業が同社の成長を後押ししていると考えられます。
チャンネル
株式会社マサルは新築工事と改修工事で異なる販売経路を構築しています。
新築工事においてはスーパーゼネコンや大手ゼネコンの営業所および現場経由での受注が中心であり2025年9月期の新築受注構成比は約46パーセントを占めています。
一方の改修工事ではビル管理会社やマンション管理組合および設計事務所への直販や提案営業を展開しており2025年9月期の改修受注構成比は約54パーセントに達しています。
営業拠点としては東京本館のほかに神奈川支店や千葉営業所や埼玉営業所などを配置し首都圏を中心としたネットワークを構築しています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと新築案件はゼネコンとの特命指定または指名入札が中心となる一方で改修案件は建物の定期診断や管理会社からの指名提案が主要な顧客接点となるためです。
なぜそうなっているのかというと新築案件はゼネコンとの特命指定または指名入札が中心となる一方で改修案件は建物の定期診断や管理会社からの指名提案が主要な顧客接点となるためです。
複数の経路を持つことで市場の変化に柔軟に対応できる体制が整えられています。
顧客との関係
株式会社マサルは顧客と極めて長期的な信頼関係を築き上げています。
大手ゼネコン上位5社とは50年以上にわたる継続取引年数を誇り特命取引や指名継続取引を行っています。
改修工事においては大規模修繕工事における10年間の防水保証制度を提供し安心感を高めています。
また1年や3年や5年や10年というサイクルで定期点検を実施することで次回の改修期を早期に把握し提案につなげています。
【理由】
なぜそうなったのかというとシーリング工種は建築工程の終盤に位置し遅延が絶対に許されないため信頼関係と実績のある同社へゼネコンが継続的に優先発注を行う指定業者化が成立しているためです。
なぜそうなったのかというとシーリング工種は建築工程の終盤に位置し遅延が絶対に許されないため信頼関係と実績のある同社へゼネコンが継続的に優先発注を行う指定業者化が成立しているためです。
アフター点検を通じた継続的なコミュニケーションがさらなる受注を生み出す関係性を構築しています。
顧客セグメント
株式会社マサルの主な顧客は法人顧客と分譲マンション管理組合に大別されます。
具体的にはスーパーゼネコンや準大手ゼネコンや中堅ゼネコンのほか不動産ディベロッパーやビル管理会社が中心です。
対象物件は延床面積1万平方メートルを超えるオフィスビルやタワーマンションあるいは複合商業施設などで法人や公共案件が全体の98パーセント以上を占めています。
地域別に見ると東京や神奈川や千葉や埼玉の首都圏エリアが売上の90パーセント以上を占める地域セグメントとなっています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと個人の戸建て住宅ではなく単価が高く技術的ハードルの高い大型ビルやマンションや商業施設や病院にターゲットを絞り高い粗利益率を確保するためです。
なぜそうなっているのかというと個人の戸建て住宅ではなく単価が高く技術的ハードルの高い大型ビルやマンションや商業施設や病院にターゲットを絞り高い粗利益率を確保するためです。
ターゲットを明確にすることで経営資源の分散を防ぎ効率的な事業運営を実現しています。
収益の流れ
株式会社マサルの収益は建築工事請負契約に基づく請負金額の回収が主体です。
2025年9月期の売上高148億5000万円のうち新築工事が約68億6000万円そして改修工事が約79億9000万円を占めています。
平均受注工事単価は新築1現場あたり数千万円から数億円規模となり改修1現場あたりでは5000万円から3億円という高単価を実現しています。
完成工事総利益率つまり粗利率は約15パーセントから18パーセントの水準で安定的に推移しています。
【理由】
なぜそうなったのかというと完成工事高に基づく進捗度条件に応じた回収スタイルが建設業の基本ですが建設されたビルの数が増えるほど10年から15年周期の改修需要がストックとして積み上がるためです。
なぜそうなったのかというと完成工事高に基づく進捗度条件に応じた回収スタイルが建設業の基本ですが建設されたビルの数が増えるほど10年から15年周期の改修需要がストックとして積み上がるためです。
これにより新築のフロー収益と改修の準ストック型収益が両輪となって安定した収益を生み出しています。
コスト構造
株式会社マサルのコスト構造は工事原価が大部分を占める変動費主体の構造です。
2025年9月期における売上原価率は82.3パーセントとなっており外注施工費や資材購入費や自社施工管理労務費が主な内訳です。
一方で2025年9月期の販管費率は9.6パーセントと低く抑えられており固定費負担は比較的軽い状態を保っています。
また設備投資額については主に社内システムや診断機器や拠点整備などに充てられ2025年9月期の実績で約1億2000万円となっています。
【理由】
なぜそうなっているのかというと直営職人を過剰に抱えず外注費比率を高めることで建設不況時の固定費圧迫を回避する財務構造を維持するためです。
なぜそうなっているのかというと直営職人を過剰に抱えず外注費比率を高めることで建設不況時の固定費圧迫を回避する財務構造を維持するためです。
環境変化に強いこのコスト構造が長期的な安定経営を支えていると考えられます。
自己強化ループ
株式会社マサルは新築工事と改修工事を連動させた独自の好循環を生み出しています。
まず超高層ビルや大規模案件において難度の高いシーリング工事や防水工事を期日通りに完了させ実績を作ります。
この高品質な施工実績がスーパーゼネコン等からの特命や優先指名業者の定位置を確立させます。
安定した高単価工事量を確保することで協力業者であるマサル会に継続的な仕事を提供でき職人の定着率90パーセント以上という施工能力の拡張につながります。
そして自社が新築時に施工した有名ビルやマンションが10年から15年後に改修期を迎え構造を知り尽くした株式会社マサルへ改修工事が発注されます。
実際に新築施工物件の10年から15年後改修リピート率は約70パーセント以上を誇り改修事業の売上高は2015年9月期の約40億円から2025年9月期には約79億9000万円へと倍増しています。
改修で得た利益と知見を再び技術開発へ再投資しさらなる高品質施工を提供するというサイクルが自動的に加速していきます。
採用情報
株式会社マサルの新卒初任給は2025年4月実績で大学院卒の総合職および施工管理職が255000円で大学卒が245000円そして専門および高専卒が225000円となっています。
年間休日総数は2025年度実績で125日を確保しており完全週休二日制を導入しています。
新卒採用人数は2023年度入社が12名で2024年度入社が15名そして2025年度入社が14名と安定的に推移しています。
採用倍率はおよそ15倍から20倍となっており優秀な人材が集まる環境です。
2025年9月末時点の平均勤続年数は13.8年で平均年間給与は718万4000円と長期的に働きやすい条件が整っています。
求める人物像としては職人やゼネコン担当者と円滑に意思疎通を図れるコミュニケーション能力や責任感を持って現場を仕切れるリーダーシップが重視されています。
株式情報
株式会社マサルは東京証券取引所のスタンダード市場に上場しており証券コードは1795です。
株式の売買単位である単元株数は100株に設定されています。
本決算が行われる決算期は毎年9月となっており年1回の決算発表が行われます。
株主優待制度は設けられておらず配当金による直接的な利益還元を基本方針としています。
配当方針については配当性向30パーセントから40パーセント程度を目安とし業績に応じた成果の配分と安定的な継続配当を両立させる考え方を示しています。
2026年8月時点での株価はおよそ2300円から2600円台で推移しており単元株数から算出した最低投資金額の目安は約23万円から26万円となります。
株式投資を検討される場合これらの数値は日々変動いたしますので実際の投資判断の際は最新の株式市場情報を必ずご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
未来展望と注目ポイント
株式会社マサルの今後の成長戦略として中期経営計画2026が掲げられています。
この計画は2024年9月期から2026年9月期を対象期間としており最終年度には売上高155億円と営業利益13億円および自己資本利益率8.0パーセント以上という数値目標を設定しています。
今後の注力領域として分譲マンションおよびオフィスビルの予防保全型大規模修繕工事の獲得を強化する方針です。
またドローン診断や施工管理アプリの本格導入といった施工分野におけるデジタルトランスフォーメーション投資を推進しており3カ年で累計約3億円から5億円の設備投資を計画しています。
首都圏における優秀な防水施工会社の買収を視野に入れた調査も進められています。
事業環境の変化を捉え着実に業績を伸ばしていく同社の取り組みに大きな期待が寄せられます。



コメント